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衛生管理士という資格

衛生管理士は、労働安全衛生法により定められた資格者です。常時50人以上の労働者が働く事業所では、法的に衛生管理士の設置が義務 付けられています。国家資格試験は、財団法人安全衛生技術試験協会が厚生労働省の指定期間となって実施しています。試験は毎月1回から 3回程度実施されます。この試験に合格して、都道府県の労働局長の免許の交付を受けると、安全衛生管理者として活動できます。
衛生管理士の仕事は、安全で健康な職場作りの助けとなり、労働者の労働安全衛生に対する教育を行うことです。会社によっては、管理職の 資格要因としている場合もあるようです。
最近はコンプライアンスの遵守などが企業に求められていますが、衛生管理士は人材不足となって います。そのためか各種試験対策講座が開設され、通信講座もユーキャンなどで行われているようです。時代のニーズといった所でしょうか。

衛生管理士の受験資格

衛生管理士の試験には、受験資格があります。大学や短大・高専を卒業している場合は、安全衛生の実務経験が1年以上あれば受験できます。 高校を卒業している場合は3年の労働衛生実務経験が必要です。これは大学入学資格検定に合格したり、海外で12年以上の教育を受けるなど、 学校教育法の定める高卒同等者も同様です。
そのほかにも、職業能力開発促進法で定められた課程を修了し一定の実務経験を積んだ場合や、 10年以上の実務経験がある場合など、労働大臣が定める要件を満たしていれば、衛生管理士の試験を受験することができます。
衛生管理士 の試験は、北海道・東北・関東・中部・近畿・中国四国・九州の全国7箇所の安全衛生技術デンターで実施されます。最近は女性の方が 受験するケースが増加しているようです。合格者全体の20%くらいが女性だそうで、ちょっと意外な感じがしますね。

衛生管理士の試験内容

衛生管理士の試験範囲は、大きく3つに分かれます。労働衛生と関係法令・労働生理です。
衛生管理士には、全業種に資格のある第一種 衛生管理者と、特定の業種に限定された資格の第二種衛生管理者があります。試験内容もそれぞれについて分かれていて、第二種衛生管理者 向けの特例第一種衛生管理者試験もあります
衛生管理士の試験の内容は、労働衛生は衛生管理体制・作業環境要素・職業性疾病・作業環境管理・ 作業管理・健康の保持増追対策・労働衛生教育などです。関係法令は、労働基準法・労働衛生法・作業環境測定法・じん肺法に加え、これらに基づく 命令中の関係条項となっています。
労働生理は、人体の組織や機能・環境条件や労働による人体機能の変化・疲労とその予防職業適性となっています。 船員法による衛生管理者適任証書を持っている場合、1年以上の実務経験で労働生理の試験は免除されます。
衛生管理士試験の時間は、第一種と第二種ともに 3時間で、合格率はそれぞれ40%・60%となっています。

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